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【読書日記】交通事故学
交通事故学
         石田敏郎(新潮新書)

☆6つ
 交通事故に関する知識収集として、また、自分が交通事故を起こさないようにするために、読んでみると良いと思います。

 著者の石田敏郎さんは、早稲田大学人間科学学術院教授で、長年、交通事故心理学、安全人間工学、運転行動とヒューマンエラーの関わりについて研究をされている方です。また、日本交通心理学会会長、日本交通科学学会常任理事なども務めいるそうです。

 今回の本も、弁護士業務に関する知識収集のために読みました。
交通事故を扱っているのですが、交通事故というのは、車体の傷など事故の痕跡(客観的証拠)がはっきりと残っていたとしても、事故態様や事故の加害者・被害者の事故直前の行動などについては供述等によらなければなりません。
また、客観的証拠が残っていたとしても、その解析方法を知らなければ、真実を明らかにできません。
この本では、人が運転中にどのような心理状況にあるのか、どのような運転タイプの人がいるか、車の構造がもたらす事故要因、運転中の認知能力を向上させるための方法など、運転に関する幅広い記述がなされています。

 交通事故案件(被害者側、加害者側ともに)を弁護士業務として行っている私にとっては、とても役に立つ本です。


グッと来た、もしくはハッとした文章をご紹介>
・少しでも不安を感じたら仕切り直しをするゆとりを持ってほしい
>おっしゃるとおりだと思います。私は運転免許取り立てのころ、「大丈夫かな~。いけるだろ!」というような感じで、ちゃんといけたことも、いけなかったこともありました(笑)その教訓を活かし、今では著者が言うように少しでも不安を感じたら、停止したり、スピードを緩めたり、やり直したりしています。

・横断歩道での子供の事故は小学校低学年が最も多く、それ以降は急激に減少していく。最も危険なのは注射車両付近の横断である。また、子供は走りながら横断する傾向が強く、これも事故要因となっている。 
>これは覚えていた方が良いと思いました。特に子供が走りながら横断をする傾向が強いというところ。自分が運転をする時には十分気をつけなくては。

・統計を見ると夜間の歩行者事故件数は昼間の約2倍、車道上は約4倍になる。
・歩行者事故は死傷事故の54%、死亡事故の73.9%が歩行者側の違反だという。死亡事故の内容は、走行車両の直前直後を横断する、横断歩道外を横断する、信号無視、酩酊・徘徊・寝そべりなどだ。

>この辺りも覚えておくべき。歩行者に対する交通事故で、歩行者の過失が大きい場合、被害者となった方には気の毒であるが、加害者となる運転者は自分の責任以上に賠償をする必要はない。しっかりと事故態様を見つめ、加害者の過失が過度に認定されないように弁護士としては責務を果たしたいと思っております。


 仕事として、運転をする方(トラック運転手、バス運転手、タクシードライバーなどなど)や日ごろ通勤や買い物等で頻繁に運転をされる方には一読の価値があると思います。


テーマ:読書メモ
ジャンル:本・雑誌

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