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【読書日記】激突!検察、暴力団、弁護士会・・・・・・
激突!検察、暴力団、弁護士会……
タブーの権力と対峙した弁護士の事件簿

                             猪狩俊郎

☆6つ
 これはなかなか熱い本です。著者は色々な人と摩擦があったそうです。事細かに記述されています。この本は著者の遺書だと思います。

 最近も本をちょこちょこ読んでいるのですが、何かと用事が立て込んで、なかなか書評を書けず。。。
 今回は昨日読み終わった本について書いてみます。

 上記の本の著者は、猪狩俊郎さん。
 元検察の弁護士さん。
 今年の(2010年)8月に亡くなられています(おそらく自殺)。
 この本は遺書代わりかもしれません。
 相当、踏み込んだ記述がされています。

 彼が関わった事件や仕事について、それはもう赤裸々に書かれています。
 名指しでかなり批判されている人もいます。
 批判された人にも反論もあるでしょうから、その真否などの判断は私はしません。
 ただ、猪狩さんは、とても実直で熱い人だったのだろうな~と思います。

 この本に記載されていることは、新井将敬の事件、元茨城県知事竹内藤夫の事件、数々の暴力団の事件、弁護士会との対立などです。
 暴力団員に恐喝(未遂)を成立させるための言質の取り方などは面白いし、勉強なります。
 プロ野球のスタジアムからヤクザが率いる私設応援団の排除についての話も熱いです。

 最後の方の拳銃処理についての記述を読んだ時、「あなたも批判している人と同じじゃないか!」って突っ込みたくなったりもしました。(人間味はあるのだが、法律家としては、特に検事としては・・・)

 著者はちょっとエエカッコしいのところがあるかもしれませんが、嫌いじゃないです。
 読み物としても面白かったです。
 著者は「いばら茨の道を見つけ出しクツを脱ぎ捨てる」人な気がします。(「」内は、ブルーハーツの“英雄にあこがれて”より)

グッと来た、もしくはハッとした文章をご紹介>
・自分を信頼して事件を依頼してきた人のためには、その言い分が信頼できるのであれば、たとえ強大な権力、凶悪な暴力に対しても、体を張ってできるだけのことをしようと実践してきた。
>当たり前のようで難しい。でも弁護士になったら、当たり前のようにやらなくてはならない。

・この事件が教訓となり、管理体制を作ることができたことは不幸中の幸いだ。
>取り返しのつかない事態にならないように最善を尽くすのが最も大事だが、もし深刻な事態に陥っても、そこから教訓を学べば決して無駄にはならない。

・総支配人は大変な勇気の持ち主だったと今でも感心している。しかし、このような勇気ある対応を誰にも求めることはできないだろう。だから、私はこの事例をきっかけに、企業の契約書や取引約款に暴排条項を取り入れ、困った事態が発生した時には「約款にこういう暴排条項が入っていますので」と説明すれば現場対応のツールとして役立つのではないかと考えたわけだ。
>リスクマネージメントからの予防法務とはまさにこのこと。勉強になります。

・私にとってH(注:大学入学前に出会い、その後も著者の心の支えとなった女性)との出会いは、反省を通じてかけがえのないものだった。私はこれまで様々な事件に遭遇し、全力投球してきた。その活力源は、名もない学生だった自分が世に出て、立派に行きぬいている姿をHに見てもらいたかったからだ。
>こういうの嫌いじゃない。その相手は異性でも良いけど、同性でも別にイイと思う。そういう存在って大事な気がする。自分が間違った方向に行かないために。



テーマ:紹介したい本
ジャンル:本・雑誌

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