スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【読書日記】ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか
ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか
                                   青木高夫

☆7つ
 「ルール」について、じっくり考えさせてくれる本。読む価値は十分あります。

 私がこの本と出会ったきっかけは、尊敬する実務家教授(弁護士であり、教授であり、役人としても働く先生)にすすめて頂いたこと。先日、2年ぶりに先生と道端でバッタリお会いし、そこで20分くらい色々なことを話しました。その後、先生からメールを頂き、「さっき話していたことの理解の一助として、この本を読むと良いですよ」と紹介して頂いたのです。

 著者の青木高夫さんは、本田技研工業で渉外部長です。海外経験が豊富で、国際会議にも多数出席しておられるようです。

 この本は、
 「○○という理由で欧米人はルールを変えるのか。けしからんっ!!」
 って思うための本ではありません。
 ルールというのはどのように作られて、それがどんな場合に変更されて、その変更を主導するのはどのような者か、またそのようなルール変更に参画すべきか、参画するとすればどのような意識を持つべきか、というようなことについて書いてあります。

 そして、具体的な事例をいくつも挙げ、そこでのルール変更は、本当にルール変更を主導した者たちに成功をもたらしたのか、成功をもたらしたのはどのようなルール変更がされたのか、成功をもたらさなかったのはどのようなルール変更だったのか、について分析されています。

 具体的な事例としては、長野オリンピック後のスキージャンプのルール変更、マクラーレン・ホンダのターボエンジン禁止、国際柔道のルール変更、日米半導体協定、ハーレーダビッドソン主導による大型二輪車の輸入関税の引き上げなどです。

 この本は、「ルールとどのように関わっていくか」について自分の考えを深化させてくれるでしょう。

著者の青木さんの主張は、

 競争はルールが出来上がった後だけで行われるのではなく、ルール作りから始まっている。しかし、自分(自社)にだけ有利なルール作りをしてしまうと結局は失敗・敗北・衰退をもたらすことが多い。ルール作りをする際に必要なのは、自分の利益(社益)と公益のバランスやプリンシプル(原理・原則)なのである。もっとも、不利なルール変更は成長のきっかけになることも多いのだ。

 といったところだと読みました。
 ビジネスマン・サラリーマンも、政治家も、法律家も、友達と遊ぶ時に色々と新しい遊びを作る人も参考になることが多いと思います☆

グッと来た、もしくはハッとした文章をご紹介>
・「ルールは石に刻まれたものじゃなくて、スタンダードみたいなもの。守るだけじゃ強くはなれない」

・しかし、これはルールではないので、…強制はできません。

・ルールの変更で真の勝者となるためには、ハーレーダビッドソンのように、「何のためにルールを変更するのか」についての明確なビジョンが必要です。

・ルールなどの制約は(それが反応しうる範囲のものであれば)人間や企業にとって成長の原因となりうる。

>校則もそうかもしれませんね。

・プレゼン準備は自分で制約を決めることから
>グダグダと長いプレゼン資料は退屈極まりない。自分はまだ社会に出てないため、実際のプレゼンの場で資料を見たことはありませんが、父親が広告代理店で勤めていたため、いくつもの資料を見せてもらったことがあります。良い資料だな~って思うので長々としたものはなかった気がする。

・ルールを守る行動美学は変える必要はない

・竹中氏の意見はこれを逆手に取ったものです。

>ここは短く説明するのが難しいので、是非読んでみて下さい。P162辺りからです。

・ルール作りが、利用者を忘れ自社の経営のみを考えるものならば、一時的に自社製品の売り上げが伸びることはあっても、お客様を喜ばせることも、社会を豊かにすることもない

・ルール作りの3ステップ
 ステップ1 新しいルールをよく理解し、ルールに照らして自社の活動に問題がないかをチェックし、あれば修正する
 ステップ2 問題がないことを確実にしたうえで、新しいビジネスチャンスが生まれていないかを模索する
 ステップ3 ルールへの対応で競合他者をリードしたうえで、ルール作りに積極的に参画する

・「それは皆さんが、製品を作るようにルールを作ると言うことですね」





テーマ:紹介したい本
ジャンル:本・雑誌

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。